問題を解決した男性

試算表を早く作れない理由を思い浮かべてみてください。
試算表はあくまでも試算だと思うことで、きっと簡単に解決できることが多いと思います。

今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

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今回は「試算表を早く作れない理由は意外と簡単に解決できます」です。(編集前のメルマガは2014年11月19日(水)に配信されています)

問題を解決した男性

試算表を早く作れない理由は何ですか?

試算表を早く作れない理由・・・

色々な声が聞こえてきそうですね。

・お給料の計算が、末締めの15日払いだから、翌月15日付近にならないと金額がわからない

・外注先から請求書が到着するのが翌月20日以降なので金額がわからない

・社員の経費精算が遅い

などなど、たくさんの理由があるかと思います。

でも解決策は簡単です。

試算表を早く作るコツ

大きく分けて次の2つになります。

①細かいことは気にしない

②ルールを明確に作る

です。

今回はまず①の細かいことは気にしないからお話させて頂きます。

試算表はあくまでも試算です

まず、試算表は1円単位まで正確に作らなければいけないと思ってはいませんか?

もちろん最終的には1円単位まで正確に作らなければいけませんが、経営判断をする上で1円間違ってたとしてどのくらいの影響があるでしょうか?

試算表を経営に活かすという観点で考える時に、まず考えて頂きたいのは、何円単位で経営を考えていますか?ということです。

規模によるかと思いますが、100万円単位くらいの人が多いのではないでしょうか?

金融機関から借入をする時に考える単位も、100万円単位であることが多く、510万円か530万円かという選択肢はないかと思います。

そういう意味でも中小企業の基準は一般的には100万円単位、あとは規模に応じ1,000万単位または10万円単位等、自分の基準に合わせていけば良いのではないかと思います。

概算と予測をうまく使って、まずは速報を出しましょう

そう考えた時に、

毎月のお給料の計算が終わるまで待ったところで、いくらぐらい先月と変わりますか?
ほぼ変わらないのであれば、先月と同額を概算で入れるとか、試算表の段階では支払った時の費用にするとかいった方法をとれば良いわけです。

(11月のお給料が12月10日払だった場合、厳密に言えば11月の経費になるわけですが、毎月ほとんど変動がないのであれば、10月分を11月10日に払った時に11月分の経費にし、11月分を12月10日に払った時に12月分の経費にすれば、11月分の給料計算を待たずに試算表が作れるということになります。年間で決算書を作る時は調整が必要になるので税理士と相談しながら進めることをお勧めします)

外注費に関しても、確定請求書がきていなくても、当然注文書や見積書のやり取りをし、ある程度予算がわかった上で発注しているはずですから、概算で計上すれば大きくはずれないはずです。

(仮に大きくずれたり、請求書がくるまで金額がわからなかったりするのであれば、それは試算表云々の前に、会社の仕組みに問題があります。少額は構いませんが、経営判断に影響のある金額、例えば100万円単位であれば大問題です。私が経営するBelinkでもサービスとして提供していますが、仕組みの改善が必要です。)

まず、1円単位まで正確に作る必要がなく、「速報」を15日までに作って経営者が見ると発想すると、早く作れる気がしてきませんか?

最終的に確定した時に修正は必要です

もちろん、速報は概算を入れますので、確定した段階で修正は必要となります。

最後に

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