【VOL50】貸借対照表で見るべき大事な数字:自己資本比率とは?

読了時間目安:約 4分36秒

貸借対照表のまず見るべき数字として自己資本比率について書きました。
企業の安定性を示す自己資本比率の概要と中小企業の平均比率、そして目指すべき比率の目安を書いたので参考にして頂ければと思います。



今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

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今回は『貸借対照表で見るべき大事な数字:自己資本比率とは?』です。(編集前のメルマガは2015年4月15日(水)に配信されています)

バランスが大事

貸借対照表は何を分析する表か?

繰り返しになってしまいますが、貸借対照表はお金をどこから調達してきて、何に運用しているかを見る表です。

負債=他人(銀行など)からのお金の調達

資本=返済不用のお金(資本金、出資など)と利益

資産=お金の使い道(運用)

と覚えて頂ければと思います。

左側の資産の合計と右側の負債の合計+資本の合計が一致するのでバランスシートと呼ばれています。

この合計額は、お金を調達してきた合計とお金を運用しているお金の合計です。

調達した以上にお金を使えるわけがありませんし、使っていないお金は現金預金として残っているはずなので、調達したお金と運用したお金、つまり貸借対照表の左右が一致する訳ですね。

お金の調達先で企業の安定性がわかります

そう考えると調達したお金(=運用しているお金)のうち、どれくらいが他人から調達したお金(=借金)なのかが、企業が安定しているかをみる1つの基準となります。

よく使われる指標は、見方を変えて、どれくらい返済不要のお金、つまり自分たちで調達してきたお金かという基準です。

これを自己資本比率と言います。

計算方法は簡単で、資本(の部)の合計÷資産(の部)の合計です。

自己資本比率は何%が目安?

諸説ありますが、中小企業の平均はこの自己資本比率が20%と言われています。

つまり80%が借金ってことですね。

これで企業が安定していると言えるでしょうか?

これも諸説ありますが、自己資本比率は50%を目指せとも言われています。

80%とも言う人もいますし、高ければ高いほど、企業経営は安定しているということになります。

私個人としてはまず30%を目指して欲しいと思います。

お金の調達比率のバランス

日本の企業はどうしても金融機関からお金を調達する率が高くなってしまっていますので、自己資本30%、金融機関からの借入金30%〜40%、その他30%〜40%程度のバランスをまずは目指すべきかと思っています。

この自己資本比率を何%にしたいとかや自己資本額をいくらにしたいという発想から、5年程度の長期事業計画を作れるようになると、経営の視野は大きく広がることとなります。

損益計算書は短期視点、貸借対照表は長期視点

なぜなら、損益計算書は1年だけのものですが、貸借対照表は過去の歴史がすべて詰め込まれているからです。

つまり損益計算書は1年毎にゼロベースでスタートできますが、貸借対照表は長期的視野を持って作っていかなければいかないものなので、どうしても長期的な未来像を持つ必要があるからです。

次回は、この貸借対照表と損益計算書の違いについてお話しさせて頂きます。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida

経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。
また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。
なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。
詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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