【VOL106】社員に数字に強くなって欲しい時にお勧めの本を目的別に5冊選びました!

読了時間目安:約 11分15秒

前回に引き続き今回もいつもとは少し形式を変えてお送りします。
今回は「社員にも数字に強くなって欲しいのだけれども、何かお勧めの本はないでしょうか?」というご質問をいただきましたので、それに回答させていただくで書いていきます。
誰かの悩みは、他の誰かの悩みです。
他にも同じ疑問を持っている人がいると思いますので、何冊か目的別にご紹介致します。



今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で配信している内容です。

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このメルマガはシリーズものになっていますので、

【VOL1】起業したら真っ先に見るべき会計の3つの数字

からお読み頂くことをお勧めします。

今回は『社員に数字に強くなって欲しい時にお勧めの本を目的別に5冊選びました!』です。(編集前のメルマガは2016年5月11日(水)に配信されています)

目的別レベル別のお勧めの本

社員がどういう立場に置かれているかによって理解してもらいたい数字のレベルは変わってきます。
こういう立場に置かれたから、こういう数字を理解しなければという目的別にお勧めの本をご紹介します。

経営者視点で数字を見てもらいたい時のお勧めの本

このサイトで何回か紹介していますが、この本が一番お勧めです。

利益とは何なのかという基礎の部分から、役員借入金は留保利益の一部であるというような話まで載っています。

何より、この1冊で、損益計算書、貸借対照表の基礎がわかり、更に未来会計、資金会計理論(資金別貸借対照表)、キャッシュフロー計算書などの分析資料はもちろん、銀行交渉、節税、役員報酬の決め方、社長の退職金の決め方などといった経営に関することにも触れられています。

これ1冊でかなり広い範囲を網羅的にカバーできるため非常にお勧めです。
次のタイミングで経営陣に入ってもらうような社員、スタッフに読んでもらいたい1冊です。

何もわからない新人に読んでもらいたいお勧めの本

正直これが一番難しかったです。

実際、経理に配属にでもならない限り、簿記の基礎なんていりません。
どっちが借り方で、どっちが貸し方かなんて覚える必要はないからです。

しかし、市販されている本のほとんどが簿記から始まり、「わかりやすい」とか、「はじめての」とか書いてある本ですら、製造原価とは?みたいな話まででてきます。

はっきりいっていらないと思いませんか?

必要なのは、売上高、売上総利益(=限界利益、=粗利益)、営業利益、経常利益の意味。
続いて、売上に応じて変化する変動費と、変化しない固定費。

変動費と固定費の違いがわからない方はこちら。
【VOL4】財務に強い経営者の習慣の1つである費用の色分けの仕方(メルマガ版財務講座)

自分のお給料の何倍稼がなければいけないのか、それは何故なのか?(社会保険料や固定費があるから)ということがわかり、そのためには自分の会社の商品やサービスが何個売れれば良いのかがわかれば、とりあえず社員としては十分ではないでしょうか?

勘定科目が何になるかとか、キャッシュフロー計算書の読み方とか、いわゆる一般的な会計の知識のほとんどが不要です。(経費の精算書を作るのに勘定科目は必要かもしれませんが…)

そんな目線で探してみたのですが、完全にそういう話がないものはありませんでしたが、比較的そういう話が少なく、かつ、わかりやすい本を見つけました。

ランニングコストとは、損益分岐点とは、なぜ◯◯利益、◯◯利益と利益には複数の名前があるのか?とか、変動費と固定費の違いとか、経理以外の社員でも知っておきたい数字の話が書いてあります。

これを読んでおけば、見積書の金額の出し方や、いくらまでなら値引きしても良いのかなどがわかります。(但し、見積書自体を作れるかは、その商品やサービスに対する知識があるかなどにも左右されるので、あくまで数字の部分の意味がわかるようになるということです。)

関連記事:
【VOL90】社員・スタッフ1人あたりいくら稼いだら良いのか?

他には次点として以下の本もお勧めします。

事業やお店を任されている人にお勧めの本

この本も何度かお勧め致しました。

ちょっとタイトルに偽りありって気もしますが、全体の損益計算書ではなく、部門別、商品別、得意先別、店舗別などの損益計算書を作成することを勧めていて、かつ、活用の仕方も書いてある本です。

飲食店の店長であれば、フードやドリンクでどのくらい利益が出ているかわけるのはもちろんのこと、メニュー別の粗利率や粗利額は抑えておくべきです。

そのあたりの基礎的なことが書かれているので、事業やお店を任されている方にはお勧めです。

関連記事:
【VOL89】3種類の販売計画を使って事業を成長させましょう!

基礎的なことはわかるが、もう一歩数字に強くなりたい方にお勧めの本

ランニングコストや変動費、固定費の違い、損益分岐点などはわかる方で、もう一歩数字での分析を仕事に活かしたい方にお勧めの本がこちらです。

このサイトでも戦略MQ会計に関する記事は何度か書いていますのでそちらも参照してください。
これがわかると、例えば、10%値引きするのと、おまけ商品を全員にあげるのとどっちが利益がでるかなどが、数字を使って説明することができます。

また、お客様単価を10%あげるのと、お客様を10%増やすのでは、どちらが儲かるかなどもすぐに計算することができるようになります。

間違いなく数字に強い社員になれます。

関連記事:
【VOL7】どっちが儲かる?販売単価アップと販売数量アップ?
【VOL79】利益感度分析で経営改善に最も効果的な一手を探そう
【VOL80】戦略MQ会計で儲かる経営の地図を手に入れよう!

財務諸表を理解したい人にお勧めの本

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書はすべてつながりがあるというお話を聞いたことはありますか?

それを覚えたからといって実務で役立つわけではありませんが、知っているといろいろなことがつながってきます。

社長でなくとも経営陣に属する人は1度は読んでおいたほうが良い一冊です。
ある程度会計や簿記の知識があれば読み物としても楽しい一冊です。

編集後記

いかがだったでしょうか?
正直、新人向けの本を選ぶのが一番大変でした。
私は学生時代から簿記を勉強し、卒業後はすぐに税理士業界に足を踏み入れました。
その後に経営全般のコンサルティングをする機会をいただいたという経歴なので、簿記や会計が根底にあります。
なので、簿記や会計がわかってから経営のコンサルをするために必要な数字の読み方を覚えたので、一般的な経営者や社員とは順序が違ったからです。
なので、この部分だけは本屋に何度か足を運びいろんな本を立ち読みしました(買わなくてすみません。お勧めの1冊これだけは知っておきたい「ビジネス数字」の常識はもちろん買いましたよ!)

その中で自身を持ってお勧めできる一冊がこれだけは知っておきたい「ビジネス数字」の常識です。

レベル別としては、
これだけは知っておきたい「ビジネス数字」の常識

利益が見える戦略MQ会計

なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか

会社にお金が残る経営―決算書の意味がわからない社長のための (アスカビジネス)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

の順となります。

但し難易度別ではないので注意してください。
あくまで目的別です。
一度本屋で見てから買っていただくことをお勧めします。

本を選ぶ

私は①これだけは知っておきたい「ビジネス数字」の常識の本を参考に、新人社員向けの「最低限覚えておきたいビジネスの数字」という勉強会形式の講義を作ろうと検討中です。

今回のようにご質問をいただければ、ご質問者様のご許可をいただける場合に限り、当サイトでご紹介していきます。
誰かが悩んでいることは多くの人が悩んでいることです。
何かご質問がある方はお問い合わせフォームからお問い合わせください。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
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【VOL1】起業したら真っ先に見るべき会計の3つの数字
最初からお読み頂くことをお勧めしています。

※免責事項

◯わかりやすくするために厳密な法律用語とは若干違うところがあります。

◯内容に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。
これらに起因して発生するいかなる損失についても補償しかねますので、自己責任での運用をお願い致します。

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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida
経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。 また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。 なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。 詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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