【VOL15】利率だけを比べて借入をしている方は借入の本質を見誤っています。借入の方法(メルマガ版財務講座)

読了時間目安:約 4分32秒

借入をする時に額面(いくら借りれるか)と利率を気にする方が多いですが、それ以上に大事な観点があります。

現役ベテラン銀行員の長年の経験から生まれた名言もご紹介しながら、解説させて頂いています



今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

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今回は「利率だけを比べて借入をしている方は借入の本質を見誤っています。借入の方法」です。(編集前のメルマガは2014年08月13日(水)に配信されています)

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黒字なのに借入金で資金ショートをするケース

前回、借入総額が5,000万の会社が、月額100万円で約4年で返済するのと、月額42万円で約10年で返済するのと、どちらが良いかの話をしました。

その会社の毎月の返済可能額(減価償却費+税引後利益)は仮に50万円としましょう。
※減価償却費+税引き後利益は、名目上の返済可能額であり実際の金額とは異なりますが、金融機関の多くは、この考え方を採用しています。

つまり、4年で返済すると50万-100万=▲50万円のお金が毎月減っているということです。

仮にこの会社の手元資金が、1,000万円あったとすると、1,000万円÷50万円=20ヶ月ですから、約20ヶ月で資金ショートを起こしてしまいます。

つまり20ヶ月以内には、金融機関から改めて借入をしなければいけないということですね。

そんな金融機関に、大事な大事な企業の存続の決定権を与えてしまって良いのでしょうか?

また、返済可能額50万円も何年も継続できるものかは、わかりません。

利益が出なくなる可能性もあります。

なので、環境や業績の変化を考えた上でも、毎月の返済額を少なくするというのは、効果があるのです。

逆に、50万円-42万=+8万円です。

業績が変わらなければ、新たな借入をお願いする必要はありません。

更に、+8万円の毎月増えるお金はある程度まとまったら、繰り上げ返済(前倒し返済)してしまうことも可能です。
(但し、金融機関からの評価に影響がある可能性がありますので、担当者と相談してからにしましょう。)

また、返済せずに新たな事業や、広告などに先行投資するなど、経営と考えた時に選択の幅が広がります。

何より、資金繰りに毎月困らなくてすむ精神的な安心感は何ものにも代え難いメリットがあります。

借入時に利率が気になりますが、その前に確認して欲しいのは借入期間です

しかし、いざ借入をする時になると、長く借りたくないという気持ちや、借入期間より利率が何%になるのかを気にする傾向が非常に強いです。

あるベテラン銀行員から、昔こんな話を聞きました。

借入の返済が出来ずに潰れる会社はあるが、利息の支払いが出来ずに潰れる会社はない!と。

借金を早く返してしまって安心したいという気持ちは非常にわかりますし、元金は借りたものだからともかく、利息はもったいないという気持ちもわかります。

でも借入を資金繰りの観点から考えると、上記の気持ちを無視してでも返済期間の長さを優先したほうが良いとは思いませんか?

ぜひ1度、自社の借入を見直してみてはいかがでしょうか?

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida
経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。 また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。 なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。 詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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