【VOL117】中小企業の経営に必要な4つの役割を徹底解剖

読了時間目安:約 10分4秒

今回は、経営において大切な4つの役割についてご紹介致します。
赤字の会社、伸び悩んでいる会社では、必ずと言って良いほど、この4つのどれかが足りておりません。
もし頑張っているのに成果があがっていないという現状の方がいらっしゃればお読みください。
頑張っているかいないかではなく、足りていない役割があるのかもしれません。



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今回は『中小企業の経営に必要な4つの役割を徹底解剖』です。(編集前のメルマガは2016年7月27日(水)に配信されています)

経営に必要な4つの役割とは?

まず最初にこの話は「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」
という本を参考にした考え方になります。

この本はパイ専門店を経営している女性と著者の実体験を元に話が展開されていますが、その中では、人には「起業家」「マネージャー」「職人」の気質があるという話があります。

起業家・・・変化を好む理想主義者
マネージャー・・・管理が得意な現実主義者
職人・・・手に職をもった個人主義者

と定義しています。

その他にも、事業を幼年期、青年期、成熟期にわけ、状況に応じて重要なことが書かれていますので、経営者の方には一読の価値があると思います。

経営に必要なのは
セールス(営業)
マネジメント(管理)
スキル(技術)
ファイナンス(財務)
の4つです。

4つの役割の必要性

もしかしたら解説は不要かもしれませんが、それぞれについて簡単に解説します。

セールス(営業)

セールス(営業)と書きましたが、マーケティング全般を含みます。
どんな商品を誰にどうやって売るか、これを考えてできる人がいなければ経営はできません。

中小企業の経営者であれば必ず持っていなければいけない素質です。
起業後1年以内に30%が、3年以内に50%が、5年以内に70%が潰れるというデータもあります。

統計データをみたことはありませんが、経験則からいくと起業後3年以内に廃業するのは、売上が増えずに廃業するケースがほとんどです。

アーリーステージにおいて重要なのは、集客、営業、販売の力です。

言葉の定義にもよりますが、それらを含む広義の意味でのマーケティングは必要不可欠です。
そこには商品・サービスの開発も含まれますが、売る力さえあれば良い商品・サービスを選定する力と営業力さえあれば仲介業という道があるので、必要不可欠ではありません。

2代目の社長などで営業力がない社長でも成功している事例は稀にありますが、経営に必要な役割を1つだけあげるのであれば、間違いなく営業力です。

マネジメント力(管理)

起業後の段階でいくと、営業力のある経営者を中心に伸びてきたが、そろそろ組織化しなくてはいけない、仕組みをつくらなければいけないという段階において必要な能力です。

もちろんスタッフに任せることもできますが、できれば社長ではなくとも経営陣にできる人材は欲しいところです。

仕組みを作るのはもちろん、一番大変なのはそれが問題なく機能しているかのチェック、そして改善です。

そしてスタッフのモチベーションも含めたマネジメントの仕組みです。
具体的には、評価制度の導入や社風作り、管理職の教育になります。

【VOL113】中小企業の人材教育に人事評価制度が必要な理由

【VOL114】中小企業向け人事評価制度の具体的な作り方

10人までの社員であれば経営者自身ができるかもしれませんが、110人になったら管理職10人を教育し、それぞれ10人をマネジメントしてもらう必要性がでてきます。

そのため、経営陣に仕組みづくりを含めたマネジメントができる人が必要です。

skill(技術)

美容師ならカットやパーマの技術、飲食店なら料理の技術になります。

多くの経営者がこの技術に自信があるから起業しているケースが多いため、問題なく持ち合わせているものです。

商品・サービスの品質アップや、社員の技術教育などビジネスをする上で必要不可欠な部分です。

ファイナンス(財務)

経理という意味ではなく、いくらの投資をして、いつまでにいくらの回収をするか、その投資するためのお金はどこから調達するかなどの財務戦略を立てる能力のことです。

多くの経営者が苦手にしているところで、勘やなんとなくでやっている部分です。

しかし、一定の規模以上になってくると売上は伸びているのに利益がでない、利益はでているのにお金がない、などといった問題が必ずでてきます。

その際に経営者自身か、経営陣に財務に明るい人間がいることが必要となります。
中小企業にとってお金の専門家である税理士は税金の専門家であって、経営や財務の専門家ではありませんので、注意が必要です。
税理士でも事務所が毎年成長している事務所の所長先生であれば信用できますが、それ以外は会計や税金の専門家でしかないと思っておきましょう。

必要なステージ

上記は、すべて自分でやる必要はありませんが、経営に絶対に必要な4要素であり役割です。

大きくわけて必要なステージは2つに分かれます。

初期ステージ

セールス(営業)とスキル(技術)です。
潰れる会社の多くがセールス(営業)が足りていません。

良いものさえ作れば売れるはずという勘違いです。
ここから早く脱出し、スキルよりセールスのほうが経営には重要なんだということに気づかないと未来はありません。

セールス力さえあれば商品・サービスは必ずしも自分で作る必要はありませんので、一定規模までは成長できます。

初期ステージ以外

セールス(営業)とスキル(技術)以外に、マネジメント(管理)とファイナンス(財務)が必要となります。

売上の規模というより、スタッフが10人超えたあたりから必要になるというのが目安になります。

多くの人が関わるようになれば、ルールや仕組みなどを作らなければいけなくなり、今まで各々の裁量任せで自由だったものが、だんだん組織化が必要になってきます。

また、財務の部分に関しても失敗しても自分で取り返せば良かった初期ステージとは変わり、お給料をはじめとした固定的にかかるお金も増えてきますので、いくらまでなら投資して良いのかなどの問題もでてきます。

行き当たりばったりの経営から戦略的な経営に変化していく段階がこの段階といえます。

4つの役割を満たしているか?

自分の会社や事業を振り返ってみて4つの役割を満たす人材がいるか見直してみてください。

兼任でも構いません。
社長がセールスとスキル、NO2がマネジメントとスキル、奥様がマネジメントとファイナンスのような形でも大丈夫です。

この4つの役割をキチンと果たせるスタッフがそろっている会社ほど事業が成長しています。(初期段階はトップのセールス力があるほど成長します)

全部を一人でやるのは非常に難しいので、ぜひ信頼できる仲間を見つけ育てていきましょう。

戦略と役割

編集後記

中小企業の経営に関わる仕事をはじめて10年目になりました。
伸びている企業とそうでない企業との傾向の差がはっきりとわかるようになってきました。

ただ、それを言語化するのが難しかったのですが、そんな時に出会った本が「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」
という本です。

この本を読んで感じていたことがまとまったような気がしました。

本を読んで考えがまとまっただけなので、本に書かれていることと全く違う部分も多々あり、独自の解釈の部分も多くあります。

しかし、これが今まで中小企業の経営者とお話してきて、お手伝いをさせていただいてきて、成長するために必要な要素と役割なんだと自信をもっていえます。

少しでも参考になれば幸いです。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida
経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。 また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。 なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。 詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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