【VOL43】金融機関(銀行)の融資担当者は運転資金の貸し出し可能額をこう計算します!

読了時間目安:約 4分49秒

あなたが金融機関(銀行)の担当者になったつもりで考えてもらえるような例題をご用意しました。
なるほど、こういう風に考えているんだと思って頂けたら幸いです。



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今回は『金融機関(銀行)の融資担当者は運転資金の貸し出し可能額をこう計算します!』です。(編集前のメルマガは2015年2月25日(水)に配信されています)

東京丸の内

まずは前回までの例題を確認しましょう

さて前回まで使っていた例題の復習ですが、

決算書の
年間売上1,800万円、仕入1,200万円で利益が600万円の会社となります。
決算日時点の売掛金は300万円、買掛金は100万円です。
(計算を簡単にするためその他の取引は一切無し、税金も考えないとします。)

なぜそうなるかは前回説明していますので、忘れてしまった方はこちらをどうぞ!
【VOL42】金融機関(銀行)が考える貸し出し可能運転資金の考え方

金融機関(銀行)の担当者になったつもりで考えて見て下さい。

そして今回考えることは下記の質問です。
ぜひ、金融機関の融資担当者になったつもりで考えて見て下さい。

あなたが金融機関(銀行)の貸し出し担当者だとして、この会社の社長が来年は2倍の売上になる予定なので、運転資金が不足しそうなので、お金を貸してほしいと言ってきたら、あなたならいくらのお金を貸しますか?
(売上が2倍になる計画の信憑性は高いものとし、その他の条件は現在と変わらないものとします。計算を簡単にするため、月毎に考えず年毎に考えて頂ければ大丈夫です。金融機関の多くもそうしています。)

金融機関(銀行)はこう計算します

金融機関(銀行)の基本的な考え方はこうなります。

月平均売上高=1,800万÷12=150万円
月平均仕入高=1,200万÷12=100万円

回収(売上債権)サイト=売掛金残高300万円÷月平均売上高150万円=2ヶ月
支払(仕入債務)サイト=買掛金残高100万円÷月平均仕入高100万円=1ヶ月

2倍になった場合は、

年間売上高3,600万円、年間仕入高は2,400万円、利益は1,200万円です。
月平均売上高は300万円、月平均仕入高は200万円となります。

予想売掛金残高は300万円×2ヶ月=600万円、予想買掛金残高は200万円×1ヶ月=200万円

必要運転資金は、600万円ー200万円=400万円

となります。

つまり、原則的な考え方としては、400万円が貸し出し限度額となるわけです。

もっと借りたい時は?

それ以上の資金が必要な場合には、根拠が必要となってきます。

例えば支払サイトが1ヶ月から半ヶ月に変わるとか、入金サイトが2ヶ月から3ヶ月になるとかです。

一度で理解するのはなかなか難しいと思いますが、次回は在庫、つまり棚卸資産(商品、製品など)についてご説明させて頂き、その後に全部ひっくるめて金融機関の見方をもう一度復習してみましょう。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida
経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。 また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。 なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。 詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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