書類とにらめっこ

貸借対照表経営(BS経営)をするためには、まず貸借対照表の役割を知らなくてはいけません。
損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CF)資金繰り表などたくさんの財務諸表がありますが、どれをみれば何がわかるのかを理解できると、財務が経営に役立ちます。

今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

メルマガの登録はこちらからお願いします。→http://mail.os7.biz/m/KhOi

このメルマガはシリーズものになっていますので、

【VOL1】起業したら真っ先に見るべき会計の3つの数字

からお読み頂くことをお勧めします。

今回は『貸借対照表とは?BS経営のための貸借対照表の読み方の基礎』です。(編集前のメルマガは2015年4月1日(水)に配信されています)

書類とにらめっこ

貸借対照表経営(BS経営)の入り口、貸借対照表とは?

ここ数年話題の貸借対照表経営、別名BS経営ですが、そもそも貸借対照表とは何かご存知でしょうか?

貸借対照表とは、資産、負債、資本で構成されるもので、資産=借り方と負債+資本=貸し方が同額のイコールになるので、貸借対照表と呼ばれているものです。

なんて専門的な話をしても経営とは全く関係ありませんね。

経営をする上で貸借対照表をどう活用したらいいか?というのが、一番大切なところかと思います。

経営に役立つ貸借対照表の見方

前回のメルマガでは、資産は将来現金になるもの=入金で、負債は将来現金がなくなるもの=出金、資本は元手と利益とお伝えしたと思います。

そしてその中で、将来の入金と出金を管理したいのであれば、資金繰り表のほうが良いというお話をさせて頂きました。
前回のメルマガはこちら→【VOL47】目標貸借対照表の作り方

貸借対照表の役割

では、貸借対照表は何の為にあるのか?

貸借対照表はもう1つ違った見方ができます。

それは資産=お金の運用、つまりお金を会社として何に使っているのかを示している数字、負債=他人からお金の調達、つまりお金をどうやって手に入れたかを示している数字、そして、資本=自分(株主)からの元手と会社自身が稼いだお金、ということになります。

具体的にいえば、銀行からの借入金は、他人からのお金の調達なので、負債になりますね。

貸借対照表の具体例

例えばこんな貸借対照表があったとします。

(資産)
現金預金  300万円
有価証券  200万円
建物   1,000万円
車両    500万円

(負債)
借入金  1,600万円

(資本)
資本金   300万円
利益    100万円

貸借対照表は資金の運用と調達を見る表です

解説すると、全部で2,000万円のお金がありますが、資本金、つまり株主に出資してもらった元手が300万円、今日まで一生懸命稼いできた利益が100万円、そして残りの1,600万円はすべて銀行から借りてきたお金となります。

そして、それを利益をだすためにどう使っているかというと…

これが資産を見るとわかるのです。これが運用ですね。

現金預金として手元においているのが300万円、有価証券の購入にあてたのが200万円、建物に1,000万円、車両に500万円というのが、計2,000万円の使い道です。

いかがでしょうか?

負債を他人からのお金の調達

資本を自分(株主含む)からのお金の調達

資産はその負債や資本で調達したお金の使い道

と考えてみると面白くありませんか?

一度この視点で貸借対照表を見て頂けたらと思います。

次回は貸借対照表の数値指標について説明致します。

最後に

メルマガのご案内

最後までお読みいただきありがとうございます。 もし気に入って頂けましたらメルマガ登録して頂けると嬉しいです。
http://mail.os7.biz/m/KhOi

「メルマガ版財務講」に関する記事一覧はこちら
http://kigyo-jyuku.asia/category/merumaga-zaimu/

このメルマガはシリーズものになっていますので、最初から読みたい方はこちらから。
【VOL1】起業したら真っ先に見るべき会計の3つの数字 最初からお読み頂くことをお勧めしています。

※免責事項

◯わかりやすくするために厳密な法律用語とは若干違うところがあります。

◯内容に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではありません。 これらに起因して発生するいかなる損失についても補償しかねますので、自己責任での運用をお願い致します。