【VOL74】利益計画の作り方と稼がなければいけない利益

読了時間目安:約 6分2秒

稼がなければいけない利益や売上を正確に把握しているでしょうか?
事業経営では考えている以上に稼がなければいけない利益や売上が多くビックリされる経営者や事業者の方がたくさんいらっしゃいます。
稼がなければいけない利益や売上の考え方をしっかりと理解し、事業経営に役立てていただけたら幸いです。



今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

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今回は『利益計画の作り方と稼がなかればいけない利益』です。(編集前のメルマガは2015年9月30日(水)に配信されています)

稼がなければいけない利益とは?

利益がプラスになっていればそれで良いというわけではありません。

借入金があればその返済も利益の中からしていかなければいけませんし、事業する上で先行投資をしているのであれば、その分も回収していかなければなりません。

また、将来何かあったための貯蓄も必要ですし、将来の投資のための資金も貯めていかなければなりません。

今回はその考え方については割愛しますが、気になる方は下記の過去記事をご覧下さい。

【VOL19】長期事業計画を立てる時に重要である利益の考え方(メルマガ版財務講座)

【VOL20】最低限稼がなければいけない利益を計算してみましょう!長期事業計画の立て方:数値編-利益(メルマガ版財務講座)

稼がなければいけない利益から逆算する

事業計画や利益計画は「稼がなければいけない利益から逆算する」のが原則です。

よく、前年の売上高から今年の売上目標を考え、そこから経費を引き残ったものを利益として利益計画を立てるケースがありますが、それは利益予測であり、利益計画ではありません。

事業経営にとって最も大事なのは利益であり、その利益とはなんとなく売上から経費を引いたら残っていたものではなく、これだけは稼がなくてはいけないと意識して残していくものなのです。

その上で稼がなければいけない利益から必要売上高を逆算するのが利益計画の原則的な考え方となります。

では、前回の例題でもある【VOL73】月100万円の借入金を返済するのに、いくらの利益を稼げば良いのか?で考えてみましょう。

忘れてしまった方は前回のものを再度見てみて下さい。

100万円を毎月返済するためには、「減価償却費+税引き後利益」で100万円が必要とお伝えしました。

わかりやすいように、減価償却費を40万円、法人税率を40%としましょう。

そうすると税引き前利益で100万円の利益が必要となります。(返済額100万円ー減価償却費40万円=税引き後利益60万円、税引き後利益60万円÷(100-40%)=税引き前利益100万円)

これに固定費を足すと必要粗利益額となります。

仮に固定費が月600万円かかっている事業だとすると、税引き前利益100万円+固定費600万円=粗利益額700万円となります。

飲食店で粗利益率が70%の会社であれば、粗利益額700万円÷粗利益率70%=売上高1,000万円が必要売上高となるということです。

この時に大事なのは固定費と変動費の考え方で、原価かどうかではなく、売上が増えることによって比例して変動するものかどうかという観点に立つことが大切です。

そのへんの話はこちらから。
【VOL4】財務に強い経営者の習慣の1つである費用の色分けの仕方(メルマガ版財務講座)

事業計画

編集後記

まず自分の事業の稼がなければいけない利益がいくらなのかを正確に理解することが大切です。

これがわからなければ、ただ手探り状態で事業経営をしているのとなんら変わりがありません。

稼がなければいけない利益がわかれば、今回の事例のように稼がなければいけなり売上高がわかります。

この稼がなければいけない売上高が、達成可能ならば何も問題がありませんが、達成が難しそうであれば、粗利益率の改善や固定費の削減といった戦略が必要となってきます。

また、財務戦略、主に資金調達にも影響が出てきます。

次回はそのあたりを解説していきます。

計画がすべてではありませんが、事業の根幹をなす部分ですので、正しい計画の立て方をマスターして、事業経営に活かしていただけたら幸いです。


最後に

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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida
経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。 また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。 なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。 詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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