【VOL12】最低限必要な利益とは、黒字倒産しないための利益額のことです、一緒に計算してみましょう(メルマガ版財務講座)

読了時間目安:約 4分46秒

黒字なら会社が存続できるなら経営は簡単ではありません。

黒字倒産の理由は様々にありますが、まずは最低限稼がなければいけない利益を把握しましょう。

黒字倒産は、利益ではなく資金繰りの問題で倒産するケースが多いですが、実は黒字なのに最低限必要な稼がなければいけない利益を稼げておらず倒産するケースもあります。

今回はそのケースを事例を使って取り上げてみました。



今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

メルマガの登録はこちらからお願いします。→http://mail.os7.biz/m/KhOi

このメルマガはシリーズものになっていますので、

【VOL1】起業したら真っ先に見るべき会計の3つの数字

からお読み頂くことをお勧めします。

今回は「最低限必要な利益とは、黒字倒産しないための利益額のことです、一緒に計算してみましょう」です。(編集前のメルマガは2014年07月23日(水)に配信されています)

支払不能で悩む男性

経営は単純に黒字だから良い!ってことではない理由

今回は具体的な数字を使ってご説明しますが、下記の事例でまずはなぜ黒字なら良いってもんではないのかをご説明します。

借入金が5,000万あって月の返済額が100万円の会社があります。毎月の減価償却費は50万円ですが、いくら利益を稼いだら良いでしょう?

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

では、答えです。

この会社毎月30万円の利益を稼いでいるとします。
(本来は税金に関して考える必要がありますが、ここでは割愛し、次回以降ご説明します。)

利益30万円+減価償却費50万円が手元に残りますが、毎月返済が100万円あるので、

利益30万円+減価償却費50万円-返済100万円=▲20万円

つまり、毎月20万円ずつお金が減っていくわけです。

減価償却費については2回目のメルマガで説明しているので、忘れてしまった方はもう一度見てみて下さい。
【VOL2】減価償却費に代表される会計の罠にひっかからないように気をつけましょう!

手元現金がたくさんあれば話は別ですが、なければ利益が出ているのに会社は資金ショートしてしまいます。

黒字倒産と呼ばれるものの理由の1つですね。

黒字倒産しないために必要な利益とは?

売上の何%以上を稼ぐとか、損益分岐点比率を何%にするとか、利益に対する考え方はあり、もちろんそれも非常に大切なわけですが、まずは借入の返済ができる利益を稼ぐのが最低条件です。

この事例ですと、利益は50万円必要ですね。

しかし、それでも返済をしてしまったら、1円も残らないわけですから、最低限だと思っていて下さい。

うちは金融機関から借り換えをしながら経営しているから大丈夫と思っている経営者の方、その考え方はとても危険です。

なぜなら、金融機関の胸先三寸で会社の存続が決まってしまうわけですから。

金融機関に事業存続のカギを握られないための2つの対策とは

もし現在の状況が、毎月の利益+減価償却費<毎月の返済額という状態であれば、至急対策が必要です。

対策方法は2つです。

利益を増やす。現在30万円の利益を50万円にすることです。

そしてもう1つは、借入の返済金額を少なくすることです。
これは銀行交渉とか金融機関交渉と呼ばれるものです。

この事例では5,000万円を毎月100万円ずつ返済していますので、残存返済期間は5,000万÷100万円=50か月(=約4.2年)です。

これが長いか短いかわかりますか?

今回はここまででおしまいです。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。
もし気に入って頂けましたらメルマガ登録して頂けると嬉しいです。
http://mail.os7.biz/m/KhOi

「メルマガ版財務講」に関する記事一覧はこちら→http://kigyo-jyuku.asia/category/merumaga-zaimu/

このメルマガはシリーズものになっていますので、最初から読みたい方はこちらから。
【VOL1】起業したら真っ先に見るべき会計の3つの数字
最初からお読み頂くことをお勧めしています。

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に関連するお勧めの書籍

   お勧めの書籍はありません。

この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida

経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。
また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。
なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。
詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

関連記事

【VOL78】事業の明るい未来を作るための財務数値の5つを使った経営改善方法
【VOL134】資金繰り改善:倒産防止共済の4つのメリットを徹底解説
【VOL153】法人が仮想通貨の会計処理と勘定科目で悩んだら
【VOL70】上場企業の財務分析:幸楽苑の業績
【VOL14】リスケジュールせずに借入金の返済を減らす方法(メルマガ版財務講座)
【VOL22】財務に弱い経営者がひっかかるよくある落とし穴(メルマガ版財務講座)
【VOL126】貸借対照表の罠!「資産」と「死産」を見極め健全な経営を。
【VOL95】事業の成果を知るための財務分析に必要な代表的な財務指標と用語の意味
【VOL52】一目でわかる!簡単な貸借対照表のポイントは資金の流動性です。
【VOL16】キャッシュフロー経営とは資金繰り中心の経営です。過剰な節税は危険です。(メルマガ版財務講座)
【VOL108】経営は限界利益を基準に考えるべきたった1つの理由
【VOL113】中小企業の人材教育に人事評価制度が必要な理由
【VOL10】価格の考え方1つで変わるビジネスモデル(メルマガ版財務講座)
【VOL80】戦略MQ会計で儲かる経営の地図を手に入れよう!
【VOL21】最低必要手元資金とは?長期事業計画の立て方:数値編-資金(メルマガ版財務講座)

コメントを残す






スポンサードリンク