経営の方がまず真っ先に見るべき数字について解説いています。
これだけみれば良いということではなく、最低でもこれだけは毎月見ましょうという内容ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。
今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。
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今回は「起業したら真っ先にみるべき会計3つの数字」です。(編集前のメルマガは2014年05月07日(水)に配信されています)
この記事の目次
3つの数字とはどこか
では、いきなり答えから申し上げます。
それは、
税引き後損益、役員報酬、減価償却費です。
なぜ税引き後損益、役員報酬、減価償却費は重要か
税引き後損益
まず、事業をするためには利益を出さなければいけません。
つまり、税金を払った後に黒字か赤字かを見なければいけませんね。
その数字が税引き後損益です。この税引き後損益が黒字か赤字かしっかりと見て下さい。
減価償却費
これは説明すると長くなりますが、「お金の出て行かない経費」とまずは覚えて下さい。
つまり税引き後損益がマイナスでも減価償却費分はお金が出ていっていない訳です。
税引き後損益に減価償却費を足してマイナスになっていないかを確認してみて下さい。
役員報酬
そして最後は役員報酬です。
多くの中小企業の場合は役員報酬は経営者とその親族というケースが多いかと思います。(もし親族以外が役員だったら、その人の分は差し引いて考えましょう)
つまり、経営者の手元にお金を残すのか、会社に残すのかの違いはありますが、自分たちの給料は自分たちで決められるので、増減をさせやすい経費です。
最後は税引き後損益と減価償却費と役員報酬を足してみよう!
この3つを足して、最低限の役員の生活費を引いてマイナスになるようであれば、御社の事業は非常にまずいことになっています。
なぜか。それは役員報酬をたっぷりとって赤字なら、役員報酬を減らせば黒字になりますし、減価償却費が多くて赤字なら、減価償却費はお金が出ていかない経費ですから、会計上赤字でも手元にお金があることになります。
しかし、全部足してもマイナスということは?
つまり本当に赤字ということです。
現実に金融機関もこの税引き後利益+減価償却費+役員報酬の数字をしっかりとみています。
税引き後損益が前年と比較して増えていても、役員報酬を減らして黒字にしていないか、減価償却費が大幅に減っただけなのではないか等のチェックをしているということです。
金融機関の話は余談でしたが、まずはその3つの数字を見て自社の状況を把握してみて下さい。そしてその数字を前年と比較して増えているか減っているかを確認してみましょう!
もちろん皆様お気づきだと思いますが、「まず」見るべきポイントであり、この3つだけみれば良いということではありませんからねー。
それでは次回を楽しみにして頂けたら幸いです。