目標に対して何%達成したって考えがちではありませんか?
そんな方にはぜひご一読して欲しい内容となっています。
率と額を使いこなせて始めて財務に強い経営者となります。
今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。
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今回は『数字に強い経営者は目標達成を「額」ではなく「率」で考えている』です。(編集前のメルマガは2014年12月10日(水)に配信されています)
この記事の目次
あなたが飲食店経営者だったとしましょう
目標とはつまり計画のことですが、
例えば、あなたが、2店舗の飲食店を経営する経営者だったとします。
仮にA店、B店としましょう。
A店もB店も前年の売上高が年間3000万だったとします。
(目標は売上目標以上に大切なものがありますが、今回はわかりやすくするために売上だけに焦点を当てますので、ご理解ください。)
A店の店長さんは、堅実的に来年の売上目標を4000万に設定しました。(前年比:約133%)
B店の店長さんは、挑戦的に来年の売上目標を6000万に設定しました。(前年比:約200%)
(133%が堅実的かとか、200%が挑戦的かの議論は勘弁して下さいね笑)
経営者として2店舗の店長さんどちらを評価したいか考えてみて下さい
1年が経ち結果が出ました。
A店は4,500万円の売上高を達成し、計画4,000万に対し、計画比約113%です。
一方、B店は5,000万円の売上高を達成し、計画6,000万に対し、計画比約83%です。
さて、ちょっと考えてみて下さい。
どっちのお店のほうが1年間の成果がでているでしょうか?
数字だけを見れば、B店ですよね。
でも、ここで計画に対する率でみてしまうとA店になってしまいます。
A店は計画比13%アップですが、B店は17%未達な訳ですから。
でもA店よりB店のほうが数字上では1年間の成果が出ていることへの異論はあなたももないと思います。
何を当り前のことを・・・と思われるかもしれませんが、意外と他人のことは見えても自分のことが見えないのが人間です。
ではご自身の計画とその成果はどうやって評価していますか?
あなたは計画はどうやって立てていますか?
A店とB店のように同じ条件の事業があれば、比較も出来ますが、現実はそう簡単にはありません。
あなたの事業でも計画をどう立てるかによって、計画に対して達成か未達成かも変わってきます。
経営者は数字を使いこなしましょう!
だからこそ、前回のメルマガの内容でお伝えした通り、数字は前年比と計画比の両方を率と額を使い分けて見てかなければいけないのです。