事業計画をチェックする上司

損益分岐点の考え方がわかると数字がおもしろくなります。

ぜひ、日常でも飲食店なんかに行った時にお客様が何人で、料理の原価が、家賃が・・・なんて言いながら、何人来たらそのお店の利益が出るかをシミュレーションしてみて下さい。

今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。

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今回は「損益分岐点という考え方を理解して事業計画を自在に作れるようになりましょう」です。(編集前のメルマガは2014年06月04日(水)に配信されています)

事業計画をチェックする上司

会計っぽい用語は例題で理解しましょう

「損益分岐点売上高」と「損益分岐点比率」、会計っぽい用語が出て来て嫌ですね。

簡単に例題にてお話します。

1個50円で買ってきた商品を、1個100円で売る会社があるとします。

ここの会社の固定費は月300万円です。

損益分岐点売上高とは

損益分岐点売上高とは、損益がゼロになる時の売上高のことです。

この会社は600万円の売上高となります。

売上高:100円×60,000個=600万円
仕入高: 50円×60,000個=300万円

(売上高-仕入高)で、粗利益額は300万円、固定費も300万円ですから、損益はゼロになりますね!

これが損益分岐点売上高です。

損益分岐点比率とは

続いて損益分岐点比率です。

この会社の売上高が800万円だとすると、仕入高が400万円、(売上高-仕入高)で粗利益額が400万円、固定費が300万円ですから、利益が100万円になります。

この時、固定費300万円÷粗利益額400万=75%となります。これが損益分岐点比率です。

今の売上高が何%になったら損益ゼロになりますよっていうパーセンテージになります。

つまりこの場合、800万×75%=600万になりますね。

逆に売上高が400万の会社だとすると、仕入高が200万円、(売上高-仕入高)で粗利益額が200万、固定費が300万円ですから、利益は▲100万円になります。

この時の損益分岐点比率は固定費300万÷粗利益額200万=150%です。

つまり今の1.5倍(150%)の売上高が必要ということです。

400万×150%=600万円ですね。

いかがでしたでしょうか?

この比率の計算の仕方と読み方がわかると、数字を見るのがおもしろくなってくるのではないかと思います。

次回は更に詳しく損益分岐点について見ていきましょう。

最後に

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