企業の経営を見る指標としてもっとも重要な数字はなんだと思いますか?
この3つの数字を見ることが出来れば、自社、他社問わずに企業の経営状態がわかるようになります。
今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。
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今回は『企業で重要な3つの財務の数字』です。(編集前のメルマガは2015年5月27日(水)に配信されています)
自己資本と経常利益が大事!
前回のメルマガで金融機関の財務格付けを例に、他者が会社を評価する上でもっとも大切な数字は自己資本と経常利益とお伝えしました。
→格付けについてはこちら。
実際の経営を見る上での重要な数値も自己資本と経常利益が中心になってきます。
具体的な指標としては、自己資本比率、総資本経常利益率、債務償還年数などになります。
自己資本比率
純資産÷総資産で計算されます。
会社全体で運用しているお金(=総資産)のうち、返済不要な資本金(=純資産)と会社がこれまでに稼いだ利益(=純資産)ということですから、比率が高ければ高いほど、他人に返さなくてはいけないお金または支払いを待ってもらっているお金が少ないということになり、安定している企業といえます。
企業の安定度を示す指標です。
総資本経常利益率
経常利益÷総資産で計算されます。
会社で運用しているお金(=総資産)でいくらの経常利益を稼いでいるか、つまり利回りを表します。
目安は10%です。
企業の経営効率を示す指標です。
債務償還年数
有利子負債÷(経常利益ー法人税等+減価償却費)
有利子負債、つまり借入金や社債などの利子を払って借りているお金を何年で返済しきれるかをみます。
目安としては、大きな投資(土地など)をしていなければ10年を超えていると危険といわれています。(収益力に対し、借金が多いということです。)
企業の収益力と負債のバランスを見ている指標です。
自分の試算表をチェック
いかがだったでしょうか?
ぜひ次回試算表を見る機会がありましたら、自己資本比率、総資本経常利益率、債務償還年数をチェックしてみて下さい。
次回からはキャッシュフロー計算書についてご説明させて頂きます。