創業融資なら日本政策金融公庫とお伝えしました。
では、実際に創業融資を受けたいと思ったら、どんな流れで、どんな書類が必要だと思いますか?
今回は創業融資の際の流れと必要書類についてまとめました。
さて前回は創業融資を受けるなら日本政策金融公庫をお勧めする3つの理由でした。
創業融資は日本政策金融公庫で借りるのが良い理由がご理解頂けたと思います。
ですので、今回はその日本政策金融公庫で創業融資で必要になる書類や流れ、そしてポイントをご紹介させて頂きます。
創業融資の申し込みから借入成立までの流れと期間
概ね申し込みから融資成立(実行)までは3週間〜6週間と言われています。
簡単に時系列で追いかけていくと
①申し込み
電話やホームページ等で融資を申し込むと必要書類を郵送して下さいと伝えられます(必要書類については後述)
②1週間〜10日後
担当者との面談
③1週間〜2週間後(トータルで14日〜24日)
融資可否である審査結果の連絡がきます。
※追加書類や不備の書類が②の段階であった場合には、提出してから1週間〜2週間程度と考えて下さい。
④1週間〜10日後(トータルで21日〜34日)
融資実行となります。
書類に不備がない場合の概ねの日数です。
通常は3週間〜4週間と言われていますが、創業融資の場合、稀に審査に時間がかかる場合がありますので、書類に不備がなくても6週間くらいの余裕を持って申し込むのが理想となります。
審査に必要な書類
・運転免許証・パスポートなどの本人確認書類
申込者とは別の人に貸してしまっては大問題ですので、必ず確認されます。
・自己資金のわかる書類(主に預金通帳)
事業に使うために自ら積み立てたお金を証明する書類です。
親戚や他人から借りたお金(いわゆる見せ金)や事業に使う予定ではないお金では意味がありません。
・預金通帳(普通、定期、積立など。家族名義を含む)(最近6ヶ月分以上)
資産状況の把握のために確認されます。
・創業計画書
売上や経費、お客様単価やお客様数などの計画をみることで、計画上返済可能かを審査されます。
日本政策金融公庫のホームページにテンプレートがありますので、そちらを使うことをお勧めします。
→日本政策金融公庫の創業計画書はこちらから。
・勤務時の給与明細票または源泉徴収票
・生活用の預金通帳(場合によっては家族名義のものを含みます)
・借入やローンがある場合にはその返済計画書等の支払計画がわかる書類
・固定資産税の通知書と領収書
これらは、借り主の状況把握と申告されたものに虚偽がないか等の審査に使われます。
(例えば、他からの借入はないと自己申告したとしても、通帳に返済による支出があるかないかを見ればわかります)
◯創業後不動産等を使用する場合のみに必要な書類(店舗など)
・不動産の賃貸物件の契約書または申込書など
本当に不動産を借りるのか、家賃や保証金等は創業計画と一致しているのか等のチェックのため、また貸した後に不動産を借りずに事業を開始してしまい結果として貸付が必要なくなった場合に過剰貸付にならないようにするため
・見積書(設備をする場合)
前述の創業計画と実際の見積もりが合っているかのチェックとともに、実際に設備投資をする証拠として提出を求められます。
(300万の設備投資をしたいのでと申し込まれて、貸した後に100万円しかかからなかった場合、過剰貸付となってしまうので。)
こんなところでしょうか?
業種や業態によっては、
許認可や営業許可、資格書類の提出も必要となってきます。
いずれにしても必要書類は日本政策金融公庫に限らず、どこの金融機関でも向こうから教えてくれますので心配はいりません。
次回は創業融資を借りる時のポイントについてお話しします。
創業の際のポイントは、職歴、自己資金、事業計画を中心にいくつかありますので、詳しくお伝えしたいと思います。
編集後記
今回の内容は一般的な内容ですので知っている方にはつまらなかったかもしれません。
しかし、創業融資をご説明する上で欠かせないポイントですので、あえて解説させて頂きました。
次回の記事は今回のような一般的な内容ではなく、以下の2つの記事と同じレベルくらいの内容にするつもりです。
→創業融資を受けるなら日本政策金融公庫をお勧めする3つの理由
創業融資をお考えの方はぜひ参考にしてみて下さい。