自分で損益分岐点売上高の計算ができ、自在に事業計画を作れるということは、ビジネスを自在にデザインできることへ一歩近づくということです。
難しい計算は一切ありませんので、この機会にぜひ覚えてみて下さい。
今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。
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今回は「損益分岐点売上高の計算方法を覚え、自在に事業計画を立てましょう!」です。(編集前のメルマガは2014年06月11日(水)に配信されています)
損益分岐点売上高の計算方法
今回のテーマは損益分岐点売上高の計算方法です。
これは実はものすごく簡単です。
固定費÷粗利益率=損益分岐点売上高です。
損益分岐点売上高とは損益が、ちょうどゼロになる売上高のことでしたね。
忘れてしまった方は、前回のメルマガをご確認ください。
→損益分岐点という考え方を理解して事業計画を自在に作れるようになりましょう
固定費って何?って思った方は前々回のメルマガへ。
→【VOL4】財務に強い経営者の習慣の1つである費用の色分けの仕方
さて粗利益率ですが、粗利益率の計算方法は、
粗利益額÷売上高です。
粗利益額とは、売上高から変動費を引いて残ったものになります。
(別の名前では、売上総損益とか限界利益とか言います。厳密には少しずつ意味が違いますが、全部同じと覚えて問題ありません。)
それでは例題で損益分岐点売上高を確認してみましょう
例えば20円で仕入れたものを100円で売っていたら、100円-20円=80円。
この80円が粗利益額です。
そして、80円÷100円=80%。
これが粗利益率です。
この会社、毎月の固定費がお給料やら家賃やらで100万円かかっているとします。
100万円÷80%=125万円
これが損益分岐点売上高です。
1個100円で売るものを125万円分売るということは、12,500個売る必要があるということですね!
1個20円で仕入れるので、20円×12,500円=25万円。これが変動費です。
売上高125万円-変動費25万円-固定費100万円=損益0
になりますね。
つまり、損益分岐点売上高、変動費と固定費、そして粗利益率がわかると、いくらの売上高を目指したら良いか、何個販売することを目標にしたら良いのかなどの数字がわかってしまうという優れものなのです。