この費用の色分けの仕方がわかると、事業計画などを作る際にもシミュレーションを簡単にできるようになります。
財務に強くなりたい方は、ぜひとも覚えて頂きたい考え方の1つです。
今回の内容は、メルマガ版財務講座「実践型!経営者向け財務講座 ~財務に強い経営者が見ている数字のポイント~」で過去に配信した内容を再編集して掲載しています。
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今回は「財務に強い経営者の習慣の1つである費用の色分けの仕方」です。(編集前のメルマガは2014年05月28日(水)に配信されています)
費用の色分けの仕方
収入(売上)から費用(経費)を引いた結果が利益になるというのは、説明不要なことだと思います。
ただ、ここからが財務が強い人とそうでない人の差が表れるところになります。
費用(経費)が収入(売上)に連動して変動する変動費と、収入(売上)が多くても少なくても変わらない固定費に分類しているかしていないかです。
変動費とは?
変動費は別の呼び方では売上原価などとも呼ばれます。
変動費の代表的な例は、仕入や外注費ですね。
50個の品物を売るためには、50個の品物を仕入れなければいけません。
でも、100個売るためには100個の品物を仕入れる必要がありますし、20個売るためなら20個の仕入で十分です。(注:在庫の概念や、販売機会の損失等は、変動費の解説なので今回は割愛します)
固定費とは?
固定費の代表例は、地代家賃です。
今月は100個売れたから、100万円の家賃、先月は50個しか売れなかったから、50万円の家賃とはなりませんね。
売上に連動するわけではないので、固定費です。
この分類ができるようになると、自分の会社や事業に必要な売上高のシミュレーションがいつでもできるようになります。
この最低必要な売上高を損益分岐点売上高と言います。
また、関連する指標で損益分岐点比率というものもあります。
次回は「損益分岐点売上高」と「損益分岐点比率」の解説をしていきます。