【VOL88】事業計画は行動計画まで立てるべき3つの理由

読了時間目安:約 7分20秒

年のはじめや期のはじまり、場合によっては四半期毎に事業計画や目標を立てている方は多いかと思います。
目標や計画は意味がないという意見もありますが、目標や計画は「経営者の予測と実際の差」です。
目標に縛られて、周りの状況や環境が変わっているのに目標に固執するのは無意味ですが、だからといって目標や計画を立てなくて良い理由にはなりません。
今回は目標や計画を立てる上で、なぜ行動計画まで立てるべきかについて書きました。



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今回は『事業計画は行動計画まで立てるべき3つの理由』です。(編集前のメルマガは2016年1月6日(水)に配信されています)

理由1:目標は願望ではなく、予測でなければいけない

個人の年始の目標で、今年は◯◯ができるようにしたい!というのは願望で構いませんが、事業における経営目標は経営者の予測でなければいけません。

事業をやっている以上、お客様がいて、取引先がいて、場合によってはスタッフがいるわけです。

目標や計画も立てずに、赤字になりました、廃業しますというわけにはいかないからです。

また、前年(前期)の数値をみれば、借入金の返済がいくらあって、固定費がいくらかかっているのか、売上実績、粗利益実績がわかるはずです。

で、あれば、赤字を解消するためにとか、借入金の依存度を低くするために、財務体質を良くするために、資金繰りを楽にするためにとか、設備投資をするために、スタッフのお給料をあげるためになど、前年より高い数値を目指す理由があるはずです。

そして、その目標に向かって立てた計画が、こうなったら良いなの願望では困るわけです。

今年は、◯◯と□□をして売上アップを目指し、▲▲と◆◆で経費削減をして、利益は前年の何%(または◯◯万円)アップという計画を立てる必要があります。

つまり、◯◯と□□をしたら、売上がアップするだろう、▲▲と◆◆をしたら経費削減ができるであろうという未来への予測のはずです。

予測であるからこそ、事業計画を行動計画まで立て、実績をチェックすることで、経営者の予測と現実との差異が見えてきます。

そして、これを繰り返すことで予測の制度があがります。

理由2:行動計画があってこそ、事業計画が予測になる

例えば、今年の売上目標は3,000万円、利益目標は300万円という計画を立てたとしましょう。
今年中という期日、3,000万円、300万円という数値も入っていますが、予測になりません。

売上を3,000万円あげるために、ホームページからの集客に力をいれる、そのために毎週2記事ずつブログを更新する!という行動計画があって初めて、目標が経営者の予測となります。

新商品を作る、そのためにいつまでに何をするか決める、これも行動計画です。

行動計画をつくるためにはガントチャートを活用することをお勧めします。

これによって、行動計画の見える化が進み、スタッフが自分が何を行動すべきなのかが明らかになります。

そして、毎月行動計画の進捗が簡単にチェックできることで、経営者が自身の予測と現実の違いをしっかり把握できるわけです。

理由3:行動計画を作ることで、原因が明らかになる

前例で売上を3,000万円あげるということを目標にしていて、達成しなかった場合、行動計画を立てていなければ3,000万円がなぜ達成できなかったのか特定することは難しくなります。

しかし、ホームページ集客に力をいれ、週2記事更新すると決めておけば、

週2の更新ができていなければ、行動量が足りておらず、行動責任者(大抵はスタッフ)に原因があることがわかります。(もちろんスタッフ1人1人の仕事量を把握できず、無理をいっていれば、それは経営者または全体責任者に原因がありますが・・・)

週2の更新ができているのに3,000万円達成できなかったとすれば、原因はそもそもホームページで集客して3,000万円という方向性が間違っていたか、週2の更新じゃ足りなかったのか、ホームページでの集客=ブログという位置づけが間違っていたのかがわかります。

行動計画を立てなければ、①やるべきことをやっていない(この場合ブログの週2更新)ことが原因なのか、②やるべき方向性が違っていた(ホームページ集客またはホームページ集客=ブログの更新)のか、③行動量の設定(ブログ更新週2)が間違っていたの3つになります

①に関しては実行責任者の責任であり、②③に関しては、その方向性を示した(または承認した)経営者、経営幹部の責任となります。

経営者(および経営幹部)には戦略責任と利益責任があり、社員またはスタッフには経営者が決めたことに対する実行責任があるとはよくいわれることです。

しかし、行動計画を立てていなければ、どこに責任の所在があり、何を改善したら良いかをみつけるのは難しくなります。

新年の目標

編集後記

事業計画、特に売上目標、数値目標について立てる方は多いと思いますが、行動計画まで立てている会社は稀だと思います。
スタッフが多い場合には、すべての行動計画について経営者が立てる必要はないと思いますが、それぞれの責任者に行動計画を立ててもらうことが、事業を成長させるために必要なことだと思います。

事業において絶対に成功する法則はありません。
トライ&エラーを繰り返しPDCAサイクルを実践し、一歩一歩改善し明るい未来に向けて事業を成長させていって欲しいと思います。


最後に

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この記事を書いた人

吉田 和矢 Kazuya Yoshida

経営ナビの運営者であり、合同会社Belinkの代表社員。
また、株式会社VARIEの取締役&CFOとYOGAsalonひよこの共同経営者を兼任。
なんだかんだで前職時代を含めると、財務を中心に中小企業のコンサルを丸9年行っており、今年が10年目です。
詳しいプロフィールはこちら→経営ナビの運営者

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