swotで差別化

中小企業も大企業も、事業を経営するに際して、最も重要なのは独自性ではないでしょうか?
他社にない武器を有しているのかどうかです。
勝てる武器のあるなしは、経営を安定的に継続させるには最も大事な事だと思うのです。
それは何故でしょうか?そのことについて、一緒に考えてみましょう!

独自性=他社と差別化できるコンテンツ

企業を経営するにあたっては、経営者が最も留意する事は継続性ではないでしょうか。
会社を起業したり、継承したりしたら、倒産しないように経営しなければなりません。

ですから、会社を黒字化させ、経営を安定化させ、継続することに一番留意するはずです。
その為には、競合に勝たなければならないし、顧客から求められる企業でなければなりません。

最適なソリューションは、自社だけにしかない商品、サービス、仕組みがある事。
つまり独自性があること。自社には、他社とは差別化される何かがあれば良いのです。
それが無い限り、会社の運命は悪化の一途を辿ります。

一過性のブームに乗って、自社以外でもはやっている商品・サービス・仕組みを作ったとしても、他社も同じことを試みているわけですから、結果は価格の勝負になってしまうわけで、単価を下げ続けない限り勝ち残れません。

ところが、自社にしかない商品・サービス・仕組みがあれば、他社には無いわけですから、価格を下げ続ける必要性は極めて低くなります。

経営者として、継続性を追及するには、この独自性を作り、維持し、高めることが、求められるわけです。

価格勝負は独自性の対極

しかしながら、この独自性が無い企業は、必然的に価格を下げる戦略に拠らなければならなくなります。
例えばパンケーキがブームなので、パンケーキ店を開業したとしましょう。
ブームなので、そこそこの店を作れば、お客様はやって来てくれるかもしれません。

しかしながらブームだからという理由で開業したお店に、独自性がなければ、来客状況は一過性で終わり、早晩客足は遠のきます。

顧客を取り戻す為に、往々にして採られる方法論は、価格の値下げです。
ブームですから世の中にたくさんあるパンケーキ店よりも、当店の価格は安いというのを売りにする方法です。

ところが、他社もこの動きに乗じて更なる値下げをして来る可能性があります。
するとこちらも又値下げをしたり、プレゼントをつけたり、結局は値下げと同様の方法を又継続せざるを得なくなります。
つまり、値下げ合戦が続く結果に陥ります。

この流れは限界まで値下げが継続する可能性が高く、結果として価格を維持できなくなったお店から倒産していきます。

しかし、他店には全く無いパンケーキを作れていれば、パンケーキという種類としては同じでも、差別化されているので価格値下げに頼らずとも、人気を維持できる可能性が高いわけです。

ですから、価格値下げという方法論は、経営者としては最も遠ざけなければならない方法論です。
つまり、独自性とは対極にある、安易な経営手法と言えます。その上で、経営悪化の流れが加速する方法論と言えます。

SWOT分析

独自性を追求することが最も経営者に求められるわけです。
ではどうやって追求すればいいのでしょうか?

やはりマーケティングの基本に立ち返ってみることが最もオーソドックスなことでしょう。
もしも自社の独自性が見出せていないのであれば、改めてSWOT分析することが必要です。

S(trong Point), W(eak point), O(pportunity),T(hreat).
つまり、強み、弱み、機会、脅威、を分析し直してみることです。

その結果、強みを生かすのか、弱みを消すのか、機会を捉えるのか、脅威をつぶすのか、方法論が決まって来るはずです。
そこから、自社の独自性のある、商品か、サービスか、仕組みが生まれて来なければいけません。

参考
事業戦略作成に役立つ有名なSWOT分析の基礎を徹底分析

swotで差別化

編集後記

企業の経営には、他社に無い、自社独自の商品、サービス、仕組みのどれかがある事が望まれます。
つまり自社は何で勝負できるのでしょうか?
それを見つけて実行せしめることが、企業経営者に求められているのです。

難しいことではありません。
人には皆違う個性がある様に、会社にも皆違う個性があると考えてみればいいのです。
ですから、この商品、このサービス、この仕組みで勝負するのですと、そう決めて実行すればいいのです。
独自性。オリジナリティです!

あくまでも経営者はこの事に最も主眼を置いて会社を立ち上げるべきなのです。
万が一独自性が認められない企業を企業してしまった場合、又は現在そういう状況に陥っている場合は、速やかに幹部社員、もしくは全社員と共に、自社の独自性のある商品、サービス、仕組みを作り上げ、実行するべきです。

独自性は、顧客から見た時には魅力ある存在に映り、ライバル企業から見た時には脅威に感じるものである事が望ましいのです。

又、自社の独自性が形作られたが、それを維持しなければなりません。
そのままの状態で何十年も何百年も維持されている企業もあります。

又、そのままでは維持できないので、品を変え、方法を変えて、自社の独自性を追及する企業もあります。
これも各企業それぞれでいいのです。

肝心なのは、常に顧客から見た時に魅力的で、他社から見た時には脅威である独自性を保持し続ける企業である事。
これが、経営者にとって最も必要な仕事の一つではないでしょうか。

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